国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい

それは、天への奉納にふさわしい、美しい舞だった。


ライアと呼ばれる、亀の甲羅に弦をはった楽器が、美しい音を奏ではじめると、

それにあわせて、レアの体は柳のように揺れながらその長い手足が美しい曲線を描いて天を仰ぐ。


レアの手と足には、ファウという薄い石を何枚も連ねた装飾品がつけられており、

彼女の動きにあわせて、シャラン、シャランと鈴のような音を出した。


布地で体全体を覆っているので、レアの体で見えているのは、しなやかな指と、裸足の足だけだ。

にもかかわらず、その動きは妖艶で、時々見え隠れする長い黒髪と、潤んだ碧の瞳は、色気すら感じさせる。


人々は、息をするのも忘れ、食い入るようにレアを眺めていた。


その中で、もっとも熱い視線を送っているのは、舞台に一番近い場所にいるマルスであった。

ごくりとつばを飲み込む音が、やけに大きく響いて、マルスはどきりとした。



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