国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
レアは、禊を済ませた自分に触れられるのを恐れてマルスの手を拒否したものの、
同時に、触れられなかったのがひどく残念で、マルスと離れがたかったような気がしていた。
『祭祀王としての役目を立派に果たせよ。お前にならできる』
マルスの言葉が、レアの頭の中で何度もこだまする。
その言葉に安堵した自分と、それ以上の何かを期待していた自分。
それは、非常に矛盾した感情のように思えて、レアの胸中は混沌としていた。
・・いけない。今は、祭祀王として果たすべき役目に集中しなくては。
レアは、目を閉じて、大きく息を吸うと、そのまま、息の続く限りゆっくりとそれを吐き出した。
まぶたを開けたレアの瞳には、すでに迷いはなく、強い意志をもった輝きを乗せて、
レアは舞台へと滑り出すように足を踏み出した。