国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
手燭の炎がゆらりと揺れると、同じようにレアの顔もゆらりと揺れる。
定まらぬ心を断ち切るかのように、レアはお腹に力を込めた。
「私の母が、亡くなったそうなのです」
「なんですって?!お母様が?」
レアはこくりと頷いて、先を続けた。
「今日、兄に会ったのです。兄は、その、たまたま施薬館を訪れて、私が担当しました。
その時に、母が亡くなったことを知ったのです」
「そう、それはお気の毒に」
ウルウはそっと目を閉じて、レアの母のために祈った。
「私、それを聞いたとき、その・・・とても矛盾したものを感じてしまって、どうしていいかわかりません」
ウルウは、レアの悩みを即座に理解した。
それは、ウェスタの巫女、なかでも特に貴族以外の巫女たちが、皆一度は感じるむなしさに違いなかった。
そしてまた、その試練を通り抜けなければ、真の巫女として成長することは困難であることも事実だった。