国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
レアは、両手を何度もこすり合わせて、低くつぶやくように、しかし、はっきりと声を出した。
「私は、一人でも多くの病に苦しむ人のためにと、日々勉強を重ね、努力しているつもりです。
もちろんまだかけだしで、一人前になるには気の遠くなるような時間がかかることもわかっております。
ですが、ですが、あえて生意気を言わせていただくなら。
このウェスタ神殿で他人の病を必死に治療しているにもかかわらず、
そのせいで母を看取ることもできないなんて、何か間違っている気がするのです。
私には、あと父と兄がおります。
その二人が故郷で病にかかったとしても、私は、面倒をみることさえできないのでしょうか?」
レアはベッドから身を乗り出すようにして、ウルウの顔を見上げた。
手燭の炎はレアの顔全体を照らして、碧の瞳がきらきらと輝いた。