国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
サラに教えられた、施薬館の隅にある小さな部屋に行くと、
椅子に腰掛け、顔を伏せて小さくなっているラウススがいた。
「兄さん!」
「レア!!良かった。あれからどうしたかと気がきじゃなくって!」
ラウススは、レアに触れようとして、彼女の後ろにいる小さな少女に目が留まり、手を引っ込めた。
レアがラウススの視線をたどって振り向くと、そこには巫女見習いの少女が、申し訳なさそうに立っている。
少女は、ぺこりと頭を下げた。
「あなたは・・確か、マリカ、だったかしら」
レアはいつだったか、見回りの時に、出会った巫女見習いになりたての少女を覚えていた。
「はい!!」
少女は満面の笑顔になり、ついで、さびしそうな笑みを浮かべた。
「あの・・申し訳ありません。レア様の面会に立ち合わせていただきます」
「僕が男性だから、あとで会話の内容を神官様に報告しなくちゃいけないそうだ」
ラウススが、納得いかなそうな声を上げると、マリカはしゅんと目を伏せた。