国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
「お役目大変ね。ありがとう、マリカ」
マリカはすぐに顔を上げると、はいっ!と大きく返事をした。
二人が部屋に入っても、扉は開け放されたままだった。
何かあれば、マリカが大声を出して知らせなくてはならないらしい。
「まったく、この厳重さは何なんだ。俺は兄だぞ」
ラウススは、自分が野獣のような扱いを受けて、当然の不満を漏らした。
「仕方ないわ。父親でも面会はなかなか許可が下りないもの。
兄の場合はなおさらだわ。異母兄弟は、婚姻が可能だし。
面会をお許しいただいただけでも感謝しなくては」
「え?異母兄弟って、母親が違うってことですよね。結婚できるんですか?」
マリカは、なんの抵抗もなく二人の会話に入ってきた。ラウススは肘を突いて呆れ顔だ。
「お前、そんなことも知らないのか。
ウェスタ神殿ってところは、子供を世間と隔離して常識を教えないところなのか?」
終いまで言葉を述べてから、その中にレアも含まれていることに気付いて、ラウススはしまったという顔をした。