国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
まんじりともせず夜を明かしたレアは、扉を叩く音で、朝を迎えたことに気付いた。
「はい、どうぞ」
ドアを開けて部屋に入ってきたのは、サラだった。昨夜のお礼を言おうと微笑みかけると、
サラは真剣な表情を崩さずに、コホンと一つ咳払いをした。
「サラ?」
「神官長のウルウ様から上級巫女のレア様に、ご伝言がございます」
「は、はい」
ベッドから降りて姿勢を正すと、サラはちらりとレアを見て、続けた。
「兄上との面会を認めます。ただし、巫女見習いが一名立ち会いますとのことです」
サラは、片目を瞑って、レアにいたずらな笑みを見せる。
「だって!良かったね、レア!」
「本当にいいの?父親でも、面会は厳しく制限されるのに」
「レアのお兄さんが、昨日一晩、施薬館の前で座り込んでたらしいわよ。
レアの容態を教えてくれって。
ウルウ様が、お母上がお亡くなりになった報せを伝えるだけならって、特別に許可をくださったの」