国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい

この場に、他の誰かがいたなら、切なさを押さえきれないマルスの真っ青な瞳を見たことだろう。


しかし、新たに湧いてきた涙が邪魔をして、レアがマルスの表情を読み取ることは困難だった。


マルスの端正な顔が、涙に濡れるレアの顔に近づくと。


「レア・・」


色気のある声が、レアの耳元にささやかれた。

それがレアの鼓膜をおかした瞬間、彼女は、何をされるかに気付いて身をよじった。


「いやぁっ!!」


レアが初めて見せる、本気の抵抗。

レアの声は、まるで鋭い矢のように風の速さで飛んできたかと思うと、正確にマルスの心臓を貫いた。


お互いの唇が紙一枚挟めるかどうかという距離で、マルスは動きをとめて顔を歪めた。

そして次の瞬間、

マルスは、レアの両手を彼女の背中にねじって回し、折れるほどに力をこめた。





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