国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
そんなレアに、少し話してもいいかしら、とニュクスは柔らかく笑んだ。
「はい」
レアは、慌ててニュクスに椅子を勧めた。
粗末な椅子は、ニュクスが優雅に腰をおろしただけで、その瞬間から何か高級品のように思える。
レアは自分のみすぼらしいなりを意識して、急に恥ずかしさがこみ上げてきた。
自分の着る物に頓着したことなど、ついぞなかったことだ。
「実はね、マルス王から伝言があるの」
あぁ、ウルウ様からもね、とニュクスは付け足して笑った。
「王から、ですか?」
心臓が、ひとつ、こくりとレアの胸を打った。
「王は、あなたが男性と密会していたのだと勘違いなさったことを、お詫びしたいとおっしゃってたわ。
兄君はすでに釈放されています。また改めて会う機会を設けてくださるそうよ。
それと、ウルウ様からは、明日から仕事に戻れるよう、きちんと休むようにと」
今日の明日で働けとは、ウルウ様は見かけによらず厳しい方ね、とニュクスはまた笑った。