国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
「「お呼びでしょうか」」
ウルウは、呼びつけたものの何も言わずに、レアをじっと見つめている。
沈黙に耐えきれず、口を開いたのはウルウでもレアでもなく、後ろに控えたサラだった。
「あの~、次の患者様がお待ちですけど」
ウルウを上目遣いでちらりと見ると、ウルウの細い目がさらに細められて、サラの目に重なった。
・・ひぇ~、ウルウ様ってば、こわっ!まずかったかな。
お願いだから、なんか言って下さい~。
サラは、急いで視線を正面に戻すと、両手を前に組んで、背筋をビシッと伸ばした。
サラの様子を見て、ウルウはため息を一つこぼしたが、やはり何も言わない。
しばらくそのままでいたが、やがて、意を決したように口を開いた。
「施薬の道具を持って、ついていらっしゃい」
ウルウは二人の先頭にたって歩き出す。
急いでるふうにも見えないのに、二人とウルウの間に、あっという間に距離ができて、レアは慌てて小走りになった。
他の巫女たちが、その様子を興味津々に目の端に捉えていた。