国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
「ま、待ってください、ウルウ様~」
サラは、ウルウの足についていけず、情けない声で呼びかけた。
まったく、音もたてずになんなのだろう。“おばさん”のくせに。
サラは、思い切り走って追いつこうとしたが、そんなことをすれば、みっともないと怒られるのだろうと思い直した。
「頑張って、サラ」
レアは、後ろを振り返ってサラを励ましながらも、自分も必死にウルウの背中を追いかけた。
・・この方角はもしや。
レアは、ウルウが歩く方角が、昔、通った事のある渡り廊下へと続いている気がした。
そして、その渡り廊下の先には・・・。
「お、お待ちください!そちらは王宮じゃないですか!
私たちは、そんなところには入れません~」
渡り廊下をずんずんと進み始めたウルウに対し、サラは廊下の一歩手前で立ちどまると、大声で叫んだ。
「命令です。いいから、いっしょにいらっしゃい」
ウルウは歩む速度を若干緩めたが、すぐにまたしなやかに歩き始めた。