国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
施薬館は、いつものように、朝日が昇る前から大勢の人間が、列をなしていた。
時間の経過とともに、厳しくなる陽射しを受けても、それをさえぎるものもないまま、
病人やその家族は、自分の順番が来るのを、忍耐強く待っている。
「なんだか、このところ毎日暑いわね」
サラは、自分の掌を自分に向けて何度もふってみたが、汗が引くどころか、ますます暑さが増す気がした。
「本当に。今年はいつもよりも暑い気がするわ。雨も少ないみたいだし」
げっそりした様子のサラを見て、レアは、彼女の額に手を当てる。
「大丈夫?具合が悪いんじゃない?」
「平気よ!それより次の患者さんが待ってるわ」
サラが片目を瞑って見せたので、レアは早速次の診療を始めようと気合を入れた。
しかし、気合を発揮する前に、ウルウが自分を呼ぶ声がして、レアは動きを止めた。
「レア、サラ。二人とも、ちょっとこちらへ」
二人は同時に顔を見合わせたが、ウルウの手招きに逆らうわけにもいかず、
早足でウルウの前に姿勢を正した。