国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい

マルスが、自分の未来を憂えていたのとちょうど同時刻、サラは、レアの部屋に押し入っていた。


「あっ、流れ星よ!綺麗ねぇ」


サラの言葉に、レアも窓の傍まできたが、残念ながら、流れ落ちる様を見るには遅すぎた。


「ほんと、きれいね」


抑揚のない言葉は、誰が聞いても心がこもってないのが明白だ。


ねぇ、レア。

と、サラは、なるべく言葉を選んでレアの様子を見ながら話しかける。



・・やっぱり、元気ないな。



このところ、レアの様子がおかしい。

記憶が正しければ、それは、ディスコルディアの部屋を訪れたときから。

ぼおっとしたり、ため息をついたり、

かと思えば、妙に張り切って明るくおどけて見せたり。


そのうち自分に打ち明けてくれるだろうと思っていたが、レアは平静を装ったまま動きを見せない。


さすがに心配になり、サラは親友の部屋の扉を叩いた。







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