国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい

「あたりまえでしょ!何よ、突然」


サラのありがたみをひしひしと感じているレアにとって、サラの言いようは不本意だった。

まるで自分がサラのことを、ぞんざいに扱っているみたいではないか。

しかし、サラの返事に、逆に自分の浅はかさを思い知った。


「じゃあ、どうして一人で悩んでるの?私も一緒に悩んじゃだめ?」


「サラ・・」


どうして、サラはこんなにも他人を思いやることができるのか。

レアは、自分のことだけでいっぱいいっぱいになっていた自分が、ひどくちっぽけな人間に思えた。

サラが自分を親友だと思えなくても、当然のことだ。


「泣かないでよ、レア。どうしても言いたくないなら、それでもいいから」


サラの飾らない言葉は、いつでも、レアの心の奥底まで染み渡ってきて、

レアは、これ以上自分の感情を抑えることができなかった。


「私、私ね・・・」


レアは掌で口を押さえると、嗚咽を漏らした。

背中には、サラの愛情のこもったじんわりとしたぬくもりを感じる。


< 287 / 522 >

この作品をシェア

pagetop