国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
「え?もういいのですか?」
王に会いに行った後、ディスコルディアの部屋に、自分たちを呼びに来たウルウは、
施薬もせずにさっさと部屋を立ち去ろうとする。
いつも以上に、酷く不機嫌な顔つきで。
ウルウの背中に、サラは慌てて呼びかけたが、彼女はあっという間に部屋から出ると、
次の瞬間には、はるかかなたに姿が見えて、
サラは、様子のおかしいレアをひっぱり、ディスコルディアに簡単なお辞儀をすると、
大急ぎで、もと来た道を歩き出した。
・・なんなの?姫様は、具合が悪いんじゃなかったの?
そういえば、病人にしては、やけに元気な様子だったディスコルディア。
ウルウが施薬もせずに帰るのをわかっていたかのように、止める気配もなかった。
何か、おかしい。
そして、それは自分ではなく、この様子のおかしい友人に関係のあることではないか。
のほほんとしているように見えても、こと人を見る洞察力に優れているサラは、
三者三様の態度に、ある種の予感を感じ取って、眉をひそめた。