国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
・・まったく、この子は。
何を聞いているか、わかっているのかしら。
ウルウは、眉間に寄ったしわを右手で揉み解しながら、ほおっ、と息を吐いた。
ちらりとサラを盗み見るが、彼女はいたって普通の顔をして、そこに立っている。
「サラ。
お前は、もっと頭が良いか、それとも、もっと鈍感に生まれるべきだったわね」
嫌味の一つも言いたくなって、ウルウは意地悪く口の端をあげたが。
「すみません。次に生まれるときは、そうします」
まるで、堪えてはないらしい。
こういう人間が、レアのそばにいるのも、天命なのだろうか。
ウルウは、迷った末に、サラに真実を告げることにした。
「姫様はね、レアをお呼びだったのよ」
「え?なぜですか?」
「祭祀王を務めた労をねぎらいたいとのことだったけれど、時期的におかしいから、丁重にお断りしたのよ」
すると今度はね、
と、ウルウは続ける。
具合が悪いから、レアに施薬をさせろと言い出したのよ。