国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい

サラは、平凡な顔立ちをしている。

髪の色は金髪だが、神殿にいるものは、色の濃さに差はあっても、ほとんどの者が金髪で、そうそう目立つものではない。

瞳の色も、薄い茶色をしていて、鼻の高さも、高くも低くもない。

身長もごく平均的で、巫女としての成績もほぼ平均点だ。


黒髪に美しい碧の瞳を持ち、人を惹きつける輝きを放つレアと違い、

ごく一般的なサラは、大勢のウェスタの巫女に混ざれば、どこにいるのかわからなくなるだろう。


しかし、


その平凡な容姿が邪魔をしてわかりづらいが、時々、見え隠れするのは、

恐ろしいほどに研ぎ澄まされた、観察眼だった。


「なぜ、王のお呼びでないと思ったの?」


ウルウは、サラの心を読み取ろうと、慎重に言葉をつむいだ。




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