国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
サラは、特に何の感情も抱いてないように見えるが、それが自然体なのか、それとも演技なのか、
ウルウは、見極められないでいた。
「施薬をしようとしたとたんに、王に呼ばれましたし、帰ってきたウルウ様は不機嫌でしたし。
何より、施薬をせずに帰った私たちに、ディスコルディア様も侍女の方も、何もおっしゃいませんでした。
それと--」
そこまで言うと、サラは、言葉を続けるのを躊躇した。
うつむいて、言うべきかどうか、逡巡したが、次に顔を上げたときには、その目に迷いはなかった。
「ディスコルディア様は、レアに敵意を持っているようでした。
もしや、王は、レアを見初めているのではありませんか?
でも、ディスコルディア様は、それがおもしろくない」
ディスコルディアは、王に求婚されたといっていたが、そういうものは、隠してもすぐに噂になるものだ。
しかし、そんな話は、とんと耳にしない。しかも、それを聞いた瞬間のレアの動揺。
多分レアも、王のことを・・、という憶測は、心の中にしまっておいた。