国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい

そう、

レアは、

マルスに、

会いたかった。


ただ、

会いたかったのだ--。



それは、言葉にすると、とても簡単なことのように思えた。


マルスに会えば、

ディスコルディアのことを聞きたくなってしまう。

どうして自分を妻にしたいと、からかったのだと、責めてしまいそうになる。

そんな醜い自分を、マルスにさらけ出して嫌われたくはない。


あれやこれやと思いを巡らせていたが、会えばそんなことは、些細なことに思えた。


今の瞬間を大事にしたい。

マルスのぬくもりを感じていたい。


レアは、ようやく、自分の正直な気持ちと素直に向き合って、心の荷がおりたような気がした。




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