国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
夜空に浮かぶ、大小の星たちが、二人の逢瀬を、音もなく見下ろしている。
マルスは、そっとレアの唇から離れると、彼女を抱きしめたまま、その細い首筋に顔をうずめた。
「レア。
俺は、お前を愛している。
お前に相応しい男になるまでは、決して手を出すまいと思っていたが。
やはり我慢できそうもない。お前がほしくてたまらないんだ!」
マルスは、苦しそうに目を閉じたまま、レアの返事を待った。
拒否されれば、このまま何もする気はなかった。
今までなら、きっとマルスは、強引にことに及んでいたに違いなかった。
そういう意味では、とうの昔に、彼自身大きく成長していたのだが、
本人には、まったくそんな自覚はなかった。
ただ、ひたすら、レアを傷つけたくない一心で。
どのくらいそうしていたのだろう。
・・レア?
レアの返事がないのを不審に思い、マルスが顔を覗きこむ。
・・なっ!?
寝ているのか?
レアのすやすやという呼吸音とともに、彼女の胸のふくらみが、ほんの少し上下している。
その寝顔は、とても安らかで、わずかに微笑んでいるように見えた。