国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい

「はあぁ~」


マルスの大きなため息で、花園にむれ咲く花たちまでが、吹き飛ばされそうだ。


一体いつから眠っていたのだろう。


マルスは、一世一代の告白が、おそらくは一言もレアの記憶にとどまっていないのだろうと思うと、肩を落とした。

しかし、逆に言えば、時期尚早ということなのかもしれないと、彼はすぐに気を取り直した。



レア・・・。



レアの愛らしい唇を、マルスはゆっくりと指でなぞり、そのまま触れるだけの口付けを落とす。



そういえば、初めて会ったときも、こんな感じだったか。



眠ってしまったレアを抱えて、マルスは、神殿に向かって歩き始めた。

あの時も気絶したレアを抱えて、マルスは同じように彼女を運んだ。


違うことといえば--。



・・あの時は、部屋がわからなくて、ウルウのところに連れて行ったのだったな。



マルスは、狂犬を見るような目つきで、ウルウに睨みつけられたことを思い出して、思わず吹き出した。



・・いや、もう一つ違うことがあるな。

レアは、俺のことを・・・。



マルスは、もう一度、愛する少女の寝顔を確認すると、柔らかく笑んだ。







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