国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
その報は、秋の終わり、夕方の心地よい風が吹き抜ける時刻になって、
突然嵐のようにやってきた。
「マルス王!一大事です。南の地方都市、トーラで、反乱がおきました!」
一日の政務を終えて、自室で考え事にふけっていたマルスは、
すぐに主だった大臣たちを執務室に集めた。
「何があった?」
「はい。トーラの町で、農民が反乱を起こしました。
すぐにトーラの地方官である、ランド将軍が鎮圧しましたが、
多数の死傷者が出た模様です」
トーラから、3日3晩、徹夜をして早馬で駆けつけたその男は、
疲れきった表情で述べると、肩を落とした。
「原因は何だ?」
「おそらく増税のふれを出したのがきっかけではないかと。
今年は、夏には日照りが続く一方で、秋には長雨が降り、
作物の成長が芳しくございません。
農民たちが税の負担を減らしてほしいと陳情していたのに、
逆に負担が増えると知って、怒りが爆破したと思われます」
大臣たちが、みな、がやがやと騒ぐ中、マルスだけは、驚愕の色を浮かべていた。