国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい

『第2章


アルバを見初めたシルウィクは、彼女にさまざまな贈り物をした。

水、油、塩、さまざまな布や宝飾品を。

すばらしい、ライア(亀の甲羅に弦をはった楽器)の演奏を。

しかし、彼女は首を縦には振らなかった。


「どうすれば、妻になるのか」


シルウィクの問いに、アルバは答えた。


「私がほしいのは、平和でございます。

安心して暮らせる地と人と、そして、愛をお与えください」


シルウィクは、予言と牧畜、そして音楽の神であったので、

すぐさま、その願いをかなえることはできなかった。

そこで、彼はその力を得るため、父神の元を訪ね、懇願した。

天上の父は、答えた。


「では、お前はいくつかの試練に耐えねばならない」


シルウィクは、答えた。


「どうぞ、私に、試練をおあたえください」』






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