国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
これは、ウェスタ創世記・・・・。
ニュクスは、透明なレアの声に、思わず引き込まれそうになった意識を、慌てて取り戻した。
隣を見ると、ラウススとディスコルディアが、陶酔したように聞き入っている。
レアとの間には、かなりの距離があるというのに、彼女の声はまっすぐに、よく通った。
地を埋め尽くすほどの人が呆けたように立ち尽くし、物音一つ立てる者はいない。
皆、一心不乱に彼女の語りに聞き入っているようだった。
・・いったい、どうなってしまうのかしら。
ひくことも、進むこともできず、ニュクスは立ち尽くした。
レアの背後から、大きな月が、不気味に笑ったように見えた。