国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
その夜、食事の片付けを終えたレアは、ナナスの隣に腰をおろした。
「ナナス。大事な話があるの。母さんの話、よく聞いてくれる?」
本当は、もっと大きくなってから話そうと思っていたこと。
でも、どういう事態になっているかわからない今、話しておかなければならない。
ナナスも、もう10歳。
自分が、巫女になったのと、同じ年齢だ。
「いいよ、なあに?」
いつもと違う、母の気配を察してか、ナナスは、ほんの少し硬い表情をして、背筋を伸ばした。
「ウェスタという国を知っている?」
「もちろん、知ってるよ。隣の国だもの」
「そうね。ウェスタは、チェルシーの西にある国。
母さんの、生まれ育った国よ」
「え?母さんは、この国の人ではないの?」
レアの首が、ゆっくりと下に傾くのを見て、ナナスの空色の双眸が大きく見開かれた--。