国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
マルスの部屋の入り口は、薄暗く、レアは、目が慣れるまで、そこから動けなかった。
窓から差し込む、月明かりだけを頼りに、レアは、姿勢を低くして、一歩一歩部屋の中を進んでいった。
部屋の奥から、燭台の明かりが漏れている。
レアは、その光に吸い込まれるように、一直線に足を進めた。
目に留まった寝台の上に、人影が横になっているのが見える。
レアの心臓が、どくん、と一つ、大きく跳ねた。
あっという間に、体温が急上昇して、心臓がせわしなく収縮を繰り返し始める。
・・落ち着いて、落ち着いて!
何度も自分自身に言い聞かせて、レアは、最後の一歩を踏み出した。
枕元まで行くと、横になっている男の顔が、はっきりと灯りに照らし出されて見える。
昔と変わらぬ、端正な顔立ち。
ほんのわずか、尖った顎がなければ、昨日別れたばかりだといっても、違和感がないほどだ。
「・・・スさ、ま」