国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい

「儀式を始めよ、ウルウ神官長」


それは、けっして怒鳴っているような大きな声ではないのに、

広い祈りの間、全体を揺らすような、はりのある艶やかな声であった。



・・なんて神々しい声なのかしら。



ふと、レアはその声をどこかで聞いたことがあるような気がした。

だがどこで聞いたのか、はっきりと思い出せない。


異性と会話することなどめったにないこの神殿において、

男性の声を耳にする機会など、あるだろうか?



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