国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
「ただいまより、巫女の任命式を開始いたします!」
ウルウの凛とした声に、皆、背筋を伸ばして正面を見据える。
しかし、レアは、怖くて顔を上げることができなかった。
・・そういえば、あの方は私の名前をご存知だった。
動揺してすっかり忘れていたが、あの時男は、確かに自分のことを知っていたのだ。
レアは、自分の足が自分のものでないような、奇妙な感覚にとらわれていた。
同時に、眩暈と吐き気が急激に襲ってきて、
今にも気絶しそうな自分の体を必死に抑えていた。
・・・このまま気絶して、逃げてしまう?
いいえ、自分の犯した罪ですもの。仕方のないことだわ。
レアは、この場で糾弾される覚悟を決めると、ゆっくりと顔をあげて、王族の座る席を見つめた。