あなたの玩具

そしてベッドに僕をおいて着替えはじめた。僕は部屋の中を見渡した。部屋の中にはたくさんのぬいぐるみが。しかも僕と同じ様にボロボロのぬいぐるみが。すると優子は着替え終わり僕を抱き上げた。





「私は。優子。１２歳。凄くぬいぐるみが大好きだけど。家が貧乏だから、家にあるぬいぐるみは全部ゴミ捨て場でひろったんだ。」





優子は優しい笑顔で言った。僕から優子を見てのイメージはちょっと変わった女の子って感じだった。

そして優子は僕を抱き上げベッドのそばにあるぬいぐるみ置き場に僕をおいた。僕はまわりを見た。みんな[ぬいぐるみ]の顔はどこか悲しげだった。そして僕の隣には凄く可愛らしい女の子の人形があった。しかもなぜかその人形だけはあまり汚れていなくまるで新品のようだった。すると優子は部屋から出て行った。部屋の中はシーンと静かになった。僕はなんだか眠たくなってきた。