たんぽぽ
 学校にはたまに、暇つぶし程度に昼から学校に行くくらいだった。

 こんな生活はそのとき、そのときは楽しかったが、ふと我に返るとどこかむなしかった。

 僕の心にはポッカリ穴があいてしまっていた。

 打ち込むものもなく、ただなんとなく過ぎていく毎日。日常の生活というものに生きがいの欠片も見つけることはできなかった。

 僕は反抗期だったらしく、両親が近くにいなかった分、それを全て担任の先生にぶつけた。

 たまに、学校に行き、先生に「きちんと学校に来なさい!」と言われ、その度に口論になった。

 ときには、学校に来てすぐに口論になり、そのまま帰ってしまったこともあった。僕のことを思って言ってくれていることはよくわかっていたが、素直になれなかった。

 周りの友達の評判からすると、とても人の良い先生だったのであろうが何か気に食わなかった。別にこの先生だけが嫌いだったわけではなく、学校の先生全て、いや、大人全てが嫌いだった。

 異性関係にも大きな変化があった。

 この上なく荒れていたといっても過言ではないだろう。

 来る者拒まずという感じで告白されれば次々と付き合っていた。夜遊びのときの出会いも多くあり、彼女がきれることはなかった。

 しかし、彼女といるよりも友達と遊ぶほうが楽しかったし、彼女よりも友達を優先させていた。

 一人暮らしが長いせいで、掃除、洗濯はできた。下宿のご飯はまずかったので自然と自分で作るようになり、料理もできるようになった。

 そんな僕には、それらの家事を代わりにやってくれて、僕に楽をさせてくれる程度にしか「彼女」というものの価値を見出せなかった。

 そのせいもあって、僕は「彼女」のことを好きになることは一度もなかった。

 たまに、付き合っていると気になってくる子もいたが、別にいなくても僕にはなんの問題もなかったので、やはり、それほどまでには思ってなかったのだろう。
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