LOVE IDIOT
『ただの、幼馴染』
ズキッ
「ぁ・・・(な、なに今の)」
「は、早瀬さん・・・?」
「え?あ、いや・・・涼とはなんでもないですよっ。長年の幼馴染なんです」
無理な笑顔して、頑張って気持ちを抑えて。
ポケットに手を入れる。
なに、これ。
「そ、そうなんですか・・・」
「もう、ずっと子供のころから一緒で―――――」
「・・・早瀬さん」
「はい?」
そういうと、斉藤さんは私の手を取って斉藤さんのポケットに入れた。
二人の距離は一気に近づく。
斉藤さんの手はふいにも、暖かかった。
「さ、斉藤さん・・・?」
「・・・ごめんなさい、自分からふっといた話なのに・・・な、なんだか嫉妬しちゃったみたいで・・・」
きゅん
「(な、なんだこの純情乙女男は・・・!!!///)」
斉藤さんは顔を真っ赤にしてマフラーにうずくまった。
こ、こっちまで恥ずかしくなってくる・・・!!!
「・・・早瀬さんの初恋は、い、いつですか・・・?」
「え?」
「い、いや気になっただけで!けけけ決して変なことは・・・!!///」
急にまた顔を真っ赤にさせて焦る斉藤さん。
そんなところが、可愛くて。
私は、ちょっとだけ魅かれた。
「・・・初恋かぁー・・・、そうだなぁ。・・・悔しいけど、涼が初恋かもしれないです」
「ぅえ、そうなんですか!?」
「本当に昔から私、涼の隣にいたもんで、気付いたら好きになってた、みたいな」
あ、傷ついてる傷ついてる(笑顔)。
「そういう斉藤さんのは?」
「お・・・俺のですか・・・?」
「私だけっていうのはズルいですからね(にこ)」