転んだら死神が微笑んだ
貴志「お、おいっ。俺そんなに金ないよ。」

寿明「大丈夫っ!ちゃんと、カードあるから。ほれ。貴志は気にすんなよ。お前は後で遊ぶ時、払えばいいから。」

貴志「でもよ。」

いちご「僕もいちお持ってるから〜。」

メニューに目がいっていないわたしだけが確認できたことなんだけど、寿明君もいちごちゃんも財布からカードを取り出していた。

ゴールドに輝いている一枚のカードを。

貴志「…。」

タカシが少しひいているのがわかった。

そのときのタカシと比べてみただけなんだけど、寿明君はりりしく見えた。

いちごちゃんもそのときばかりは、なぜか男の子の顔をしていたように思う。

ミキ「ねえ?あかりは?」

あかり「え?」

ミキのほうを振り返ると、目の前には真っ白な紙に文字の羅列があった。
< 213 / 284 >

この作品をシェア

pagetop