転んだら死神が微笑んだ
第2羽:3丁目の鳥カゴ
あかり「行ってきます。」

わたしはいつものように、家を出た。

やっぱり、朝はちょっと苦手。

こんなにきついのに、どうして学校に行かなきゃならないんだろ?

なんで、学校は朝から始まるの?

あ〜あ…

こんなことを毎日繰り返して、

あかり「あ。」

今日は、“いつもどおり”じゃないことに気づいた。

わたし、『行ってきます』って言った。

ドアノブを持つ手が鈍る。

お父さん「あかり…今、なんて言った?」
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