小学生彼氏。


「夕方8時からある番組らしいぜー??
生放送スペシャルだって」


「え??待てよ慶。
話読めてない奴ここにいるんだけど!!
紐がテレビ出演!??」


慶の緩い喋り方に栗が突っ掛かる。

「あのクソガキテレビ出んの?!!
うっわーなんて生意気な」

「うるさいよー栗」

「お前もあんなガキのどこがいいんだよ」

「紐はカッコいいですー!!」

「かわいいですーの間違いだろ??」

「カッコいい時もあるもん!!
分かった!!!
じゃあ栗8月の最後の日曜日にある紐の生放送見てね!?
絶対カッコいいから!!」

「あーいいぜ??
覚えてたらな〜☆」


「いい加減にしろって二人共(笑)」

あたし達のくだらない言い合いを止めに入ったのは、慶ではなく駿河君だった。




< 111 / 161 >

この作品をシェア

pagetop