小学生彼氏。



「だって駿河こいつの彼氏知っ「はいはい分かったからもう郁哉達呼び行くぞー」


栗の言葉を遮ってくれた慶に感謝しながらあたしは三人について行った。





「郁哉ーヤマー」




二階の六組に着くと入り口から慶が呼びかける。


「お、慶斗☆
ヤマー慶斗来たぜー!!」



入り口のすぐそばにいた、背が高めで髪がツンツンしてる男子が振り返って叫ぶ。


「おう☆」


後ろの窓際の席の辺りでたまっていた男子達の中から軽やかな返事が返ってくる。


ひょこっと顔を出して来たのは、紐によく似たかわいい顔した小柄な男のコ。


あれがヤマ君かー…。


ヤマって名字からのあだ名かな…??



そんなことを考えてると急にあたしの目にヤマ君の顔がドアップで映る。







< 112 / 161 >

この作品をシェア

pagetop