ファースト ラブ ~女子高校生×ホストクラブ経営者~
エンジンをかけてカイトは車を走らせた。



「カイトさん・・・お仕事が・・・」



「何かあったんだろう?落ち着ける所へ行こう」



カイトはベイエリアの公園に車を走らせた。



15分ほど走ると公園の駐車場に着いた。



真冬で遅い時間なので誰一人いない。



エンジンをかけたままサイドブレーキをかけると花音の方を見る。



「花音ちゃん、どうしたんだ?こんな薄着で、まさか家から歩いてきたんじゃないだろうね?」



花音の手を掴んだ時、氷のように冷たかった。



手を伸ばして花音の手を包み込む。



カイトのカシミアのコートと暖房のおかげで身体が温まってきた花音の手はもう冷たくはなかった。



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