イジワルな恋人
「別に金持ちとか関係ねぇし。
……つぅか、俺よくここで授業サボってるから、もう常連だしな」
亮が、あたしが持っていたアイスを持ってレジに向かう。
「あ! 待って!! 今日はあたしが払う」
「は?! ……あのなぁ、女に払わせるなんて」
「いいの!」
あたしの強い口調に、亮は小さくため息をついて、不機嫌になりながらもアイスを渡してくれた。
レジの間も店員の視線がチラチラ亮に向けられていて……、
「ありがとうございましたー……」
そして最後に、かなり深く頭を下げた。
お店を出てすぐに、あたしは笑って亮を見上げた。
「……なんだよ」
「あそこの店員、絶対亮の事不良だと思ってるよ。
亮見てすごいびびってたもん」
「うるせぇな」
クスクス笑うあたしの手から、亮がコンビニ袋を抜き取る。
体育祭で早めに終わったせいか、通りにはいつもより車の通りも、人通りも少なかった。
二人でアイスを食べながら歩いて……しばらくしてから、ゆっくりと口を開いた。
「あのね、あたし月曜日学校休むね」
突然だったからか、亮が不思議そうにあたしを見た。