イジワルな恋人
納得いかなそうな亮に気付いて、あたしは笑顔を向けて話を替える。
それ以上の詮索を嫌って。
「でも偽装彼氏なら恋愛じゃないし。
ね、コレとれる?」
笑顔を作ったあたしに、亮は何か言いたそうにしてたけど、諦めたのか視線をケース内に移す。
「……こんなんどこがいいんだよ」
亮が顔を歪めながら言う。
だけど、林檎うさぎを指差すあたしを見て、呆れて笑いながら100円玉を機械に入れた。
「……おまえ、どっか行ってろ」
アームの行く先を、食い入るように見つめていたあたしに、亮が操作を止めて頭をかく。
「なんで?」
「……そんなに見られてると取れるモンも取れねぇよ」
……『緊張するから』って素直に言えばいいのに。
意地っ張り。