さみしいよダーリン★
「どんな子?」


野賀田が聞くと、“う〜ん”と考えた挙げ句



「泣き虫。」



と一言。



俺達全員は顔を見合わせ、固まった。



だって、コイツ高校の時




「・・・お前、泣く女嫌いじゃなかったか?」



赤井が言うと“そうだそうだ”と俺達も頷く。




そう言うと、狩野はまたまた目線を反らした。



「どうやら、女の趣味が随分変わったようだな。」



眼鏡の奥をキラリと光らせながら言う新倉。



「その彼女の泣いた顔だけはいいんだ。あ、“泣いた”って・・・あっち?」



ニヤニヤする野賀田に、狩野はビールを吹きそうになった。



「てめぇうるせぇぞ!」


「図星か。」


「あんなに女を毛嫌いしていた奴がなぁ・・・」


「ホント俺もビックリだな。」



「「「「お前が言うな!」」」」




何気なく呟くと、4人いっぺんに言われてしまった。



は、何で?


何でそこまで俺は言われなきゃならないんだ?


俺が結婚するって、そんなに意外なのか?




「お前が結婚するってことがじゃない。お前が一番早かったことが意外なんだよ!」


「何でだよ!」


「桐生、高校時代の彼女皆が何でお前から去っていったか知らないのか?」




< 117 / 124 >

この作品をシェア

pagetop