その手に触れたくて
そんなあたしの隣にいる夏美はクスクスと笑い、その面白そうに笑う夏美に思わず目を向けた。
Γ美月があげる物なら何でも喜ぶって」
Γそうかなぁ…」
Γってかさ、何あげるとかじゃなくて気持ちでしょ?気持ちが籠もってると何だっていいよ」
夏美は薄ら笑い、あたしの肩をポンっと叩いた。
Γうん…」
あたしは迷う事なく手に持っていたマフラーを買い綺麗にクリスマス用にラッピングをしてもらった。
店を出てから夏美とカフェに入って、本当に本当に他愛もない会話をずっとしてた。
冬の寒い夜空は凄く早く日が落ちて18時になると外は真っ暗だった。
とくに何もする事のないあたしと夏美は、Γまた明日」そう言って家路へと向かった。
夏美が誘ってくれたお陰で少しだけ気分が軽くなったように思えた。
手に握り締めている紙袋の中には綺麗にラッピングされたマフラーが入っている。
それを見るだけで何だか嬉しくなっていた。