Over star
マサは種族のことを話しかけたが、それを知ったら、リトは明らかに自分を避けるだろうと思い、話すのを止めた。
「とにかく。でるなよ」
「じゃあ私、何食べたらいいの」
リトは困ったように言う。
マサが口を開きかけたとき、右のほうから物音がした。
(カバスカだっ・・・)
そう思ったマサはとっさにリトを切り株から突き飛ばした。
「きゃぁっ!?」
驚いてしりもちをついているリトに、マサはリトの口をふさぎながら小声で話した。
「この裏に隠れていろ。何があっても物音を立てるな。」
口をふさがれたままリトはコクリと頷いた。
次の瞬間、木の向こうからカバスカが現れた。
「マ~サ!!」
「俺はマーサじゃない。マサだ」
「分かってるよ!!ったく、マサのノートびっしり書いてあって写すの大変だったんだからな~~?」
「寝てるほうがわるい」
「ま~そ~だけど」