廃陸の旅団

「カムイ、それにリリー。マール様のことを頼む。」

修道院を出る時にソーマは二人に深々と頭を下げた。

マリアは仕事があると言って見送りに来てはくれなかった。

しかし、実際にはずっと実の娘のように育てていたマールとの別れがつらかったからで、自分の部屋で泣いているのを誰にも見られたくなかったからだった。

「これからどこを目指すんだ?」

カムイ達は第一の任務を無事に終えたのだが、次の任務である無属民に侵入するために必要な、アジトの正確な場所をまだ伝えられていなかった。

「ローザス副監から伝書猫が来るはずなんだけど……まだ来てないよ……ね?」

カムイがリリーに聞くとリリーは自信なさげに頷いた。

「だったらさ。先にブルー・スフィアを探しに行こうよ。」

すっかり仲間になったマール。

しかも仕切り始めた。

「ブルー・スフィアって三つしか発見されてないんだろ?セイクリッド・モースのを失って、残り二つ。場所は知ってるのか?」

マールは待ってましたよその言葉、と言わんばかりに得意げに腕を組んだ。

「一つは知ってる。一つは知らない。で、その知ってる方なんだけど……『海底都市』の『スティーレス海穴』にあるらしいよ。」


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