廃陸の旅団
「アーカー?確か世界に一人しか居ないって聞いたんだけど。」

カムイの言葉にシルファとジンが目を合わせて大笑いする。

「カムイ、お前らしくないよその考えは。」

「カムイ様。この世は公の価値観だけでは本当の姿を見ることはできません。軍のような特権に興味のない偉人など山ほどおります。」

二人に言われカムイがふてくされるとジンはカムイの肩に手を回す。

「ま、とりあえず行こうや。この空間はシルファの行ったことのある場所ならどこへでも一瞬で行くことができる。知念師は独自の、ほかには分別できない特殊な術を創造できる。」

「空間移動?そんなことまでできるのかアーカーは……」
「これだけの術ですから、使用者にはそれなりのリスクがありますがね。」

そう言ったシルファは疲れからだろうか、何だかさっきよりも年老いて見えた。
「ま、その話は置いといて。さっさとスフィア採りに行こうじゃないの。ついてこいカムイ。」

そう言ってジンは漆黒の空間の中へと消えていった。

「さぁカムイ様も。どうぞ。」

シルファにうながされカムイも足を踏み入れていくのだった。




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