廃陸の旅団
しばらくするとシルファがカムイを迎えに来た。

「シルファ……?」

カムイはシルファを見て異変に気付く。

明らかにここに来る前よりもヤツれ疲れ切っていたのだ。

見方によっては年老いたようにも感じた。

「シルファ大丈夫か?無理しないでくれよ?」

心配そうに見つめるカムイに、シルファは優しく、どこか悲しげに微笑む。

「これはアーカーが背負う業なのです。さぁ、天空艇に戻りましょう。」

シルファはまた異空間を開く。

『ドサッ。』


「シルファ?……シルファ!!」

異空間を開いた直後、シルファは気を失い倒れてしまった。

カムイはシルファを抱えあげると、異空間を通り天空艇へと戻っていった。




< 182 / 583 >

この作品をシェア

pagetop