廃陸の旅団
吹き飛ばされたカムイを壁に激突する寸前に、ローザスが受けとめた。

ハイマンスはゆっくりと2人に近づいていく。

「どきなさいローザス。彼を始末する。」

ゆっくりとまたハイマンスはカムイに手をかざした。

それを見て、ローザスがカムイの前に躍り出る。

「彼は"双剣"のニーガルをも退けるほどの力を付けました。これほどの才能を亡きものにしてしまってよろしいのでしょうか?この子にはまだ改心の余地があります。」

ローザスはかなり落ち着いている。

それも恐いくらいであった。

「確かに、あのニーガルが"双剣"の状態であったとは言え、倒したのだ殺すには惜しいか……しかし。」

「私に任せては頂けませんか?このローザスの誇りにかけてカムイを改心させてみせます。」

ハイマンスはじっとローザスの目を見つめ、そして部屋から出ていった。

「さぁ、カムイを地下牢へ。スクルドを呼んでカムイの治療をさせなさい。」

「はい。」

数人の研究員がカムイをかつぎ地下の牢獄へと連れていった。

残されたローザスが窓から下界を望み、不気味に笑っていた。




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