廃陸の旅団
「ようこそジン。私の相手が君でよかった。私はなにかと忙しい身でね、この後も予定がつまっているんだ。だから君のような…雑魚が相手で本当に嬉しく思うよ。」

にっこりと笑いながらニーガルは純白と漆黒の双剣を取り出した。

ジンも鎖を構える。

「なぜお前が生きている?確かにオレ達の前で死んだはずだ。」

そう聞いたジンを見ながらニーガルは笑みをこぼした。

「私はローザス様により生み出された。ウリアの身体を媒体にな。」

アストンにより造られた兄のクローン。

確かにニーガルの手により殺されたはずのウリア。

実はニーガルはウリアを殺していなかった。

瀕死の状態でアンバー・タワーに運び込まれたウリアは、その後クローン研究の貴重な資料として生かされていたのだった。

そしてローザスはウリアをつかってニーガルを生み出したのだ。

「もう、聞きたいことはないかな?先程も言ったが私は忙しい。これ以上余計な時間はかけたくないんだ。」

その言葉を最後に二人の間に沈黙が流れる。

「……………。」

長い沈黙の後、両者、何かが地面に落ちる音を合図に飛び出した。

ジンの投げた鎖は簡単にニーガルに弾き飛ばされてしまう。
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