廃陸の旅団
「さて。では過程について説明して差し上げましょう。『大地終演の日を迎え。選ばれし者供、この地にて更なる争いを始めるだろう。』これは、ローザスにより世界は破滅へと導かれ。あなた方廃陸の旅団がこの未踏惑星でローザスと戦うことを示しています。」

アリオスは分かりやすいように説明している部分を指でなぞっていく。

「『均衡を以て永遠を滅し、仮初めの勇者は我が詞を口ずさむ。』均衡はイーブン・スフィアを、永遠はエターナル・スフィアをそれぞれ表し。仮初めの勇者とは今ここに居るあなた方、我とは観察者を示しています。」

誰もがアリオスの言葉を取り付かれるようにして聞き入っている。

「『時の管理者、唯一人を選びて他の者七つの骸を彼の人に受け渡さん。』
…これはですね。。。」

にたりと笑ったアリオスが全員の視界から消えた瞬間。

ドバァッと音をたてながらスクアロは胸から血を噴きだし息絶えた。

そこには手をスクアロの血で真っ赤に染めたアリオスがたたずんでいた。

「時の管理者とは私。そして七つの骸とは観察者の意識を宿す者。つまり、ハイマンス。オスカー。ジン。アストン。スクアロ。マール。そして…」

アリオスは意味深そうにカムイを見つめた。
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