廃陸の旅団

神々の居ます地

明かりの灯っていない部屋。

わずかな光を発するコンピュータの画面。

膨大な敷地内に七つの席が用意されている。

｢さて、いよいよこのプログラムも結末を迎えるわけだ。｣

顔すら見えない暗やみの中そのプログラムを実行した七人の会話だけが聞こえる。

「しかし、あれだな。今回は上手くいくなんていってたくせにバグやウィルスだらけだったじゃないか。」
画面に映し出される一つの惑星。

数億の視点がそれを映し出している。

「そう、言うな。それでも一つの結論は出たのだから成功と言うべきだと思うがね。」

「けっ、何が成功なんだかな。結局は完璧なプログラムを作れなかった言い訳だろ。」

七人のちょうど真ん中にある、一際大きな画面。

その画面が淡く光りだした。

「手痛い言葉だな。だが…おや、ようやく客人のご到着だよ。」

淡く光っていた画面はｶｯと輝きを増すと、その光の中に一人の人間の影を映し出した。

その光で周りにいた七人の顔が浮かび上がる。







「…カムイ･フロストマン、ようこそヴァルハラへ。」