秋の空を
「風子ちゃん!」

お父さんとお母さんに手を引かれている風子ちゃんを呼び止めた。
風子ちゃんは振り向いて、目をきらきらさせた。

「ママ、大地くんと遊んでもいい?」

風子ちゃんが聞くと、風子ちゃんのお母さんは手を離した。

「少しだけよ。
ママたちは先に行ってるからね。」

風子ちゃんのお父さんとお母さんは行ってしまった。

「風子ちゃん、これ…」

僕は風車を渡した。

「僕が作ったんだ。」
「わぁ…ありがとう!」

風子ちゃんは喜んで、息を吹いて風車を回した。
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