狐面の主人


「あの娘の買い取り手は、いくら出した?」


「へっ?…へぇ、十両いただきやしたが…。」



すると男は懐から、何やら怪しげな包みを取り出し、商人に渡した。



「では俺は二十両出す。
あの娘を買いたい。」





突拍子も無い男の言葉と、その手に持つ金に、商人は目の色を変えた。



「わ、分かりやした!!
毎度ありぃッ!!」


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